陥入爪【かんにゅうそう】って?
陥入爪(かんにゅうそう)という言葉を聞いたことがありますか?
陥入爪(Wikipedia転載)
陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪の角がトゲのように軟部組織(爪内部の肉)に刺さって炎症を起こした状態をいう。巻き爪と混同されがちだが、巻き爪とは横方向に爪が巻いたようになる現象のことを指し陥入爪とは異なる。しかし、一般に巻き爪と陥入爪は併発していることが多い。
引用 Wikipedia
見ただけで痛みが伝わってきそうです・・・
施術できない・・・
当院では、このように陥入爪で強い炎症状態にある場合は、残念ながら施術をすることができません。
「なんとかしてあげたい!」と思いますが、医療行為をすると医師法違反になってしまいます。
炎症が落ち着いていれば、巻き爪の矯正ができます。
爪の横が盛り上がっている
爪の横が盛り上がって肉芽(にくげ、にくが)という組織を形成してしまっています。
肉芽腫(Wikipedia転載)
肉芽腫
肉芽腫(にくがしゅ、慣習的に「にくげしゅ」とも[1]、英語: granuloma)は、炎症反応による病変のひとつであり、顕微鏡的に類上皮細胞、マクロファージ、組織球、巨細胞などの炎症細胞が集合し、この周囲をリンパ球、形質細胞と線維組織が取り囲んでいる巣状病変のことである。免疫刺激の少ない異物により惹起される異物性肉芽腫と免疫反応を引き起こす不溶性粒子により惹起される免疫性肉芽腫に分類される。
原因
生体内に異物(それは感染源をはじめとして、有害であることが多い)が入り込んだ際に、それに対する防御反応として炎症が起きる。その結果異物の有害性(生体にとって不利益な刺激)そのものをうまく弱体化できればよいが、それができない場合には、刺激を和らげるために異物を「隔離」してしまえばよい。この「隔離」によって最大の効果を得ようとする活動が肉芽腫形成である。このように異物を分解したり除去できるのか、それとも「隔離」するしかないのかは、宿主の免疫能と異物の性質の相互関係にかかっている。十分な免疫力があれば肉芽腫は、細胞内に感染して殺すことのできない病原体を終生無症状のままコントロールすることも可能である。また肉芽腫性反応は、異物だけでなく腫瘍細胞に対しても有効なコントロールをできることがある。
引用 Wikipedia
ウィキペディアによると、肉芽は上記のように記載されています。
「異物に対する防御反応として炎症が起きた結果」異物を隔離するために形成されるものと考えられます。
巻き爪による肉芽は、どういった事が起きているのでしょうか?
巻き爪による肉芽の原因の多くは爪を切り残した「トゲ」によるもの
巻き爪で肉芽が形成されている方の多くは、皮膚の中で切り残した爪がトゲのように刺さっていることが多いです。
爪の端が充分持ち上がっているのに、痛みが残っている・・・
奥の奥に切り残した爪がトゲのようになって刺さっていました!!
こんなに小さなトゲが陥入爪の原因になっていることが多いのです!
爪の端の切り方が少し雑になって切り残してしまったり、また巻き爪が伸びると痛いので、無理矢理爪の端を持ち上げて激痛をガマンして爪の端を切るときに、奥の奥に埋もれた爪の端を切り残してしまったりして、トゲとなって残ってしまっているのです。
この、分解・除去することのできない、爪という異物の刺激を和らげるために隔離する反応で肉芽が形成されているということなんです。
身体は正常な反応として免疫反応を働かせてがんばってくれているんですね。
陥入爪、どうすればいい?
当院に来院された方の中に、何度も爪を抜いた手術をしたが生えてくるのはやはり巻き爪で、痛みが出てきたらまた抜く、ということを繰り返されていた方がいらっしゃいました。
その方の話では、最近は病院ではもう抜く処置をしてくれず、炎症を抑える内服薬と軟膏を処方されるだけ、とおっしゃっていました。
でもそれだけでは対症療法なので、症状は完全には改善しません。
何故なら、「トゲとなって刺さっている切り残しの爪」という根本的な原因が取り除かれていないからです。
この、根本的な原因となっている「トゲとなって刺さっている切り残しの爪(異物)」さえ取れてしまえば、症状は改善に向かいます。
手術【鬼塚法】
爪の巻いてる部分を切除する方法。
わたしが以前病院でされた処置がこれでした。
巻き爪の原因の根本にアプローチしていないため再発の確率が高く、また見た目も悪くなってしまいます。
手術【フェノール法】
鬼塚法に似た術式。
巻いている部分を切除して、爪の根元の組織を焼き、爪を生えなくするというものです。
これも巻き爪の原因の根本にアプローチしていないため、再発の確率が高く、また見た目も悪くなってしまいます。
手術【ガター法】
爪のトゲがある部分や、側縁を保護し爪が肉に刺さらずに伸ばせるように、爪の側縁にゴム管を挿入する手術。
爪を傷つけたり、剥がしたりすることなく爪を伸ばすことができます。
肉芽も早期に小さくなるケースが多いです。
爪をある程度まで安全に伸ばすことができれば、後は「ツメフラ法」で巻き爪の矯正をすれば完璧です。
施術している病院が少ないのが難点です。
トゲ切除
爪の切り方だけが悪く、トゲが刺さっているだけが原因なら、この施術のみで完治する可能性もあります。
巻き爪を併発、もしくは巻き爪が原因になっているのであれば、しっかり巻き爪の矯正が必要です。
民間療法
クエン酸で肉芽を縮小させ、根本原因となっているトゲを糸ようじの持ち手の部分ではじき出す方法です。
こちらの七菜海さんのサイトには感謝の声が沢山寄せられています。
どこに行ってもダメだった方が、この方法で救われています。
ただ、あくまでも民間療法です。
痛いでしょうし、覚悟がいるし、悪化する可能性もあります。
もしされる場合は、個人の責任のもとで行って下さい。
そのままにしていても治ることはありません!
陥入爪は、残念ながらそのままにしていても治ることはほとんどありません。
むしろ、肉芽が大きくなり悪化していく経過をたどる場合が多いのです。
陥入爪の原因を取り除く方法としては、上記に上げたものが考えられます。
ただ、病院での手術は、陥入爪の根本的な原因にアプローチしていないものが多いので、避けた方がいいです。
早期に根本的な原因を取り除き、巻き爪がある場合はその後、しっかり矯正することが完治への道です。
過去の記事も参考にしてください
巻き爪矯正、治療、いろいろあるけど、どう違うの?
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竹田 圭子(たけだ けいこ)
※爪の硬さや変形の度合いにより個人差があります。
※あくまでも個人の感想で、効果を保証するものではありません。
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