巻き爪の方はどれくらいの割り合いでいるかご存知でしょうか?
実は、症状が出ているかどうかは別として、年齢性別問わず10人に1人くらいの割合でいると言われています。
巻き爪とは
爪の両端が内側に弯曲している状態のことを巻き爪といいます。
巻き爪は、見た目の問題だけでなく、弯曲が進むと爪が食い込んで痛みが出るようになります。更に、食い込んだ部分が傷になり化膿することもあります。
このようになると指に力を入れて歩くことができなくなり、その痛みを避けるような歩き方をしてしまい、足首や膝だけではなく腰や背中、全身にまで影響が出てしまいます。
見るだけでも痛そうです!
どうして巻き爪になるのか?
巻き爪の原因とは一体何なんでしょう?
ハッキリと分かってないところもあるのですが、今の所分かってる原因には以下のようなものがあります。
遺伝
巻き爪になりやすい爪の状態(爪の形や固さ、厚さ)が遺伝しているということです。
年齢
残念ながら、加齢も巻き爪の原因の一つと言えます。
何故なのか?
年齢とともに体内の水分量は確実に減ってきます。同様に爪の水分量も減ってきます。
爪は実は3層に分かれていて、特に最新の研究では爪の最下層が湿潤と乾燥を繰り返す事により縮む事が、変形の大きな原因である事が分かっています。
履き物
履き物も大きな原因の一つですよね。
一般的に言われているのは、ヒールやパンプスなどの先が細くなっている靴です。これは圧迫されて体重がかかれば・・・、指が圧迫されるのが想像できますね。
でも、実はこれ以外にも原因となるのが幅広の靴や、サイズの大きな靴です。
どうして?!と、思われるかもしれませんが、サイズの合っていない靴を履くと足が靴の中で余計な動きをしてしまうんですね!その際に、指が捻れた状態でそのまま荷重がかかったりすると巻き爪の原因になると言われています。
なので、靴はサイズがピッタリ合うものを履きましょう。
運動
スポーツやハイキングでは思いのほか爪や指に負荷がかかるものです。経験がある方もいらっしゃると思います。
実はわたしも以前履いていたトレッキングシューズでのハイキングや登山は、特に下りを歩くと足指が圧迫されて痛みが出ていました。
前の履物の話の続きになりますが、やはりこれを防ぐにはサイズがピッタリ合い、機能的な靴を選ぶ必要があります。
わたしは専門店でお店の人にフィッティングしてもらい、実際に履いて坂を下ってみたり、紐の縛り方を教えていただいて、ハイキングや登山でも痛みの出ないトレッキングシューズを見つけることができました。
運動によっても靴の選び方か変わってくるので、専門店できちんとフィッティングしてもらうのが一番ですね。
さらに、足の骨格を機能的にするようなインソールも併用すると、足の余分な動きが少なくなり巻き爪を防止できます。
爪の切り方
巻き爪になる人によくあるのが、深爪をしてしまうケースです。
深爪やサイドも丸みが出るような「バイアス切り」は一見爪は綺麗に見えますが、両端が短くなっているので、食い込みやすい傾向にあります。この切り方をすると、最悪な場合陥入爪になり手術に至るケースもあります。
スクエアオフやラウンドと呼ばれる切り方が良い切り方です。爪の両端を丸く切らずに残して爪を切るようにして下さい。このような切り方をしていると巻き爪の防止になりますし、巻き爪になっても容易に矯正する事が出来ます。
急な体重増加
これは体重増加によって巻き爪になるということではなく、体重増加によって痛みが出て巻き爪に気づく方が多いということです。
もしも体重増加が巻き爪の原因なら、力士さんはみんな巻き爪になってしまいますよね (;´Д`)
当院にいらっしゃる方では、妊娠によって体重が増加してくるとともに痛みを感じ始めて巻き爪だと気づいたという方が多いです。
外傷
怪我で巻き爪になる方もいらっしゃいます。
当院には、自転車で怪我をして爪が剥がれてしまってから巻き爪になったという方や、爪に鍋を落として怪我をしてから巻き爪になったという方がいらっしゃいます。
爪をつくっている根元の部分にダメージがなければ、完治する方が多いようです。
皮膚や爪自体の病気
例えば乾癬や爪白癬は巻き爪になりやすいと言われています。
皮膚や爪の水分量が減ることで乾燥したり、皮膚や爪自体の質が変わってしまうことが原因になることがあると言われています。
病気や加齢による歩行不足
歩行不足になると巻き爪になりやすいと言われています。
これは足指の腹を使わなくなることが原因と言われていて、例えばしっかり歩いている方でも足指を使わず浮かしていると巻きやすいとのことです。
例えば半身麻痺の方であれば、麻痺した側の足を上手く使えないために足指に力が入らず巻きやすくなるようです。
また加齢や怪我により歩行が不安で歩かなくなったり、車椅子や入院生活で歩かない生活でも巻き爪になることがあるそうです。
爪が巻き始めて痛みが出て、それをかばって指を使わないようにすることで巻き爪が進行することもあります。
化学薬品
マニキュアやジェルネイルを落とす時に使われる薬品が巻き爪の原因になる可能性があると言われます。
その薬品に含まれる化学成分が爪と爪の下の皮膚部分に浸透し、乾燥させてしまうことで巻き爪になりやすいとのことです。
マニキュアをされる方には、その化学成分が含まれないノンアセトンのリムーバーを使っていただくようお伝えしています。
原因は複合しています
上記に巻き爪の原因と考えられているものを挙げました。
但し、これだけではないと思います。
そして、どれか一つの原因で巻き爪になるのではありません。
その方の体質や生活習慣、お仕事によって違います。
ご来院された方には、状態をお聞きして詳しくお伝えしています。
竹田 圭子(たけだ けいこ)
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※爪の硬さや変形の度合いにより個人差があります。
※あくまでも個人の感想で、効果を保証するものではありません。
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