7ヶ月前から巻き爪でお悩みだそうです。
去年からメールで相談をお受けしていたんですが、陥入爪で化膿しているとのことで、医療機関で化膿の治療を優先してもらっていました。
再度連絡をいただき、ずっと医療機関に通っているが肉芽が治らないとのこと・・・
化膿が治まった左足親指の矯正を先にしたいとのことでご来院されました。
そのときに見せていただいた右足親指は・・・
こんな状態でした【閲覧注意】
医療機関で食い込んでいた端の部分を切除したそうですが、爪が伸びてきたらまた化膿したそうです(´;ω;`)
陥入爪とは
陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪甲側縁が周囲の軟部組織に食い込んでしまい、疼痛、炎症、肉芽形成、二次感染を引き起こした状態。
従来外科手術が施されたが、21世紀では矯正器具を使った保存的治療法も行われるようになった。
巻き爪と混同されがちだが、巻き爪は爪甲の先端が内側に巻いたように変形し爪床を挟んだ状態をいい陥入爪とは異なる。ただ陥入爪と巻き爪の主な原因には共通する点があり並存することも多い。
Wikipediaより引用
多くの場合は爪の切り方が原因で、爪の端がトゲの様になっている状態で爪が伸びる際に、そのトゲが皮膚に刺さり炎症を起こす場合が多いです。
また、深爪をする方に多いのも特徴の一つです。
【閲覧注意】実際の写真です【陥入爪】
【閲覧注意】爪の横の皮膚が盛り上がって・・・【肉芽】
爪の横の皮膚が盛り上がっていますよね。
この盛り上がった組織を、肉芽(にくげ、にくが)と言います。
陥入爪の方には、このような肉芽組織が見られることが多いです。
肉芽腫(にくがしゅ、慣習的に「にくげしゅ」とも、英語: granuloma)は、炎症反応による病変のひとつであり、顕微鏡的に類上皮細胞、マクロファージ、組織球、巨細胞などの炎症細胞が集合し、この周囲をリンパ球、形質細胞と線維組織が取り囲んでいる巣状病変のことである。免疫刺激の少ない異物により惹起される異物性肉芽腫と免疫反応を引き起こす不溶性粒子により惹起される免疫性肉芽腫に分類される。
生体内に異物(それは感染源をはじめとして、有害であることが多い)が入り込んだ際に、それに対する防御反応として炎症が起きる。その結果異物の有害性(生体にとって不利益な刺激)そのものをうまく弱体化できればよいが、それができない場合には、刺激を和らげるために異物を「隔離」してしまえばよい。この「隔離」によって最大の効果を得ようとする活動が肉芽腫形成である。このように異物を分解したり除去できるのか、それとも「隔離」するしかないのかは、宿主の免疫機能と異物の性質の相互関係にかかっている。十分な免疫力があれば肉芽腫は、細胞内に感染して殺すことのできない病原体を終生無症状のままコントロールすることも可能である。また肉芽腫性反応は、異物だけでなく腫瘍細胞に対しても有効なコントロールをできることがある。
Wikipediaより引用
爪脇の肉芽の原因は・・・
爪の切り方
爪の切り方が原因で、切り残しの爪の端がトゲの様な状態で皮膚に刺さり炎症を起こす場合が多いです。
深爪をする方に多いです。
薄い爪
薄い爪は、圧迫されると刃物のように皮膚を傷つけてしまうことがあります。
傷ができると、そこが化膿して肉芽ができてしまうことがあります。
オーバーサイズネイル
オーバーサイズネイルとは、指の横幅に対して爪の幅が広い場合を言います。
どうすればいい?
この陥入爪、炎症が起きていて炎症止めのお薬を使っても、ほとんどの場合治まることはありません。
炎症や肉芽の原因を取り除かない限り改善は難しいです。
もし治まったとしても、またすぐ炎症を繰り返してしまうことが多いです。
もし、あなたが写真のような状態なのにお薬を処方されているだけの状態でしたら、もっと詳しい先生がいる医療機関を受診されることをお勧めします。
※当院の巻き爪矯正は民間療法として施術をしています。
傷があったり、化膿・炎症のある状態の方の施術はお断りしています。
対処法は・・・
テーピングで爪が食い込んでいる部分の皮膚を引き下げる
テーピングで皮膚を引き下げることで、皮膚にあたっている爪の刺激が軽くなり、化膿、炎症が治まることが多いです。
この処置により、状態が改善して矯正できるようになることがあります。
液体窒素による肉芽の処置
肉芽が大きい場合は、皮膚科で液体窒素による冷凍凝固の処置もあります。
数回に分けてする必要があることがほとんどで、同時に上記のテーピングを続けた方が肉芽が小さくなりやすいです。
化膿、炎症が治まった段階で、原因となる爪の矯正は必要です。
コットンパッキング
食い込んでいる部分にコットンを詰め、皮膚への爪の当たり方を変えます。
テーピングを併用するといいでしょう。
コットンを詰めすぎると爪が割れてくる恐れがあるので、詰めすぎないこと。
また、長期間のコットンでの処置はお勧めしません。化膿、炎症が治まったら早めに矯正することをお勧めします。
テーピングの仕方
化膿、炎症している部分、(肉芽があれば肉芽)を避けた爪の脇の皮膚にテーピングをしっかり貼り付けます。
斜め下方(対角)に皮膚を引っ張りながら引き下げます。
爪の脇の皮膚が、爪から引き離されるように貼ってください。
使用するテーピングは、ロイコテープが最適です。
非常に強い強度と粘着力を持った特殊なテーピングです。
(ご購入はこちらへ。当院でも取り扱っています。)
テーピングの貼り方は、ご来院いただければ実際に貼りながらお伝えしています。
最初にご紹介した、なかなか肉芽が治らなかった方にテーピングの処置をお伝えしました。
ご自宅でもテーピングを続けること、消毒をしていただくことをお伝えして約10日後にご来院されたときの写真と比べてみました。
上段:初回ご来院時
下段:テーピングを続けていただいて約10日後
かなり腫れが引いています。
痛みはないそうです。
引き続きテーピングと消毒を続けていただくことで、もっと変化していくと思います。
肉芽の状態が改善して炎症が治まれば、当院での矯正が可能です。
この方は、今現在左足親指は炎症がないので矯正を開始しています。
右足親指も継続して経過を見ていきます。
予防は?
爪の切り方
爪の切り方が原因で、切炎症を起こしてしまい、化膿する場合が多いです。
深爪をする方に多いです。
理想的な爪の理想的な切り方は、スクエアオフと言われる切り方です。
爪の先の白い部分を1~2mmくらい残して横にまっすぐ切り、角はヤスリでけずります。
左の図だと、上段真ん中のものが近いですね。
(この図の爪は全体的に長すぎですが、このように白い部分を残して切ります。)
下記記事も参考にしてみてください。
→爪の切り方で巻き爪がひどくなる?!
→巻き爪の原因と予防について
→爪の切り方で陥入爪(かんにゅうそう)に?!手術は?
→爪の両端を深く切っている方
竹田 圭子(たけだ けいこ)
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※爪の硬さや変形の度合いにより個人差があります。
※あくまでも個人の感想で、効果を保証するものではありません。
巻き爪矯正センター 快梛
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